大晦日の大祓

お正月の伝統の重要な一部は大祓である。それで半年の穢れを祓えて、居住を歳神様を迎えるために整える。大掃除もその大祓の一部である。物理的に綺麗にする行動は御祓の重要な一部であるからだ。

年末で計画を見直す祭祀の中で、大祓は勿論失敗を認めて、新年に繰り返さないように決意する部分に当たる。

では、式次第を考えよう。

先ず、一年を振り返ることは1日でできる作業ではない。ほぼ1週間前からその一年の目標はどうなったか、どこが問題になったか、何が上手くいったかを考えると良い。そして、家庭でこの評価を共有して、お互いに励まし合うのも良い。本人が見逃す成果を指摘してあげることも重要だし、家庭に悪影響を与えた行動も指摘してあげれば良い。同じように、家庭全体の目標に至ったかどうか、そして来る年の改善を一緒に考えるべきである。家庭の中の個人にはその人特有の目標もあるが、お正月は基本的に家庭の祭祀とするので、家庭全体の立場からも考えなければならない。この作業を大晦日までに終わらせるように努める。

これからの式次第は大晦日が家庭全員の休日であることを前提とする。そうではない場合、一部を省略しなければならない。但し、大掃除の作業の全てが家庭の一部に転化してはいけない。協力できる前日に物理的な掃除の一部を済ませたりするなどで工夫しなければならない。

大晦日の朝に早起きして、大掃除に着手する。皆が手伝って、家庭の中を綺麗にする。煤払などに止まらずに、整理整頓を整えるのが良かろう。大掃除を完成させるために数日前から部分的にしなければならないかもしれないが、1日があれば、家が家庭の人数に適していれば、そして幼い子供などがいなければ、概ねできるのではないか。勿論、この過程の一部として一緒に食事をする。そして、夕食を作っておく。家庭が協力しながら家を綺麗にするのは重要である。

大掃除を日暮れまでに終わらせるようにする。そして、沐浴と禊祓を行う。理想は全員で行うことだが、普通の家庭の浴室は狭いので、物理的に無理だろう。この日こそ、体を徹底的に洗って、お湯に浸かったのは適切である。

それから、大祓の儀式を行う。これは、神棚の前で行わない。御祓は神前に出る前に済ませるのは原則だからである。一人暮らしの場合、または特に広い浴室を持つ場合、浴室で行うと良かろう。御禊と御祓が一緒になるのは適切であるからだ。しかし、多くの場合、それはできないので御湯から上がってから行う。その場合、特別な服を着て、揃って行うべきである。服として、和装が一番良いが、簡単な浴衣でも良い。(真っ白な浴衣は一番良かろう。)

家庭は大祓のために揃ったら、皆で大祓詞を唱える。(つまり、延喜式祝詞の一つの大祓詞である。)そして、追加の大祓詞で自分が指摘した問題点を列挙して、祓えてもらう。これは、個人が個人特有のことを唱えて、家庭が揃って家庭と関わることを唱える。これで、大祓が終わる。

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