5月 2023

刑罰の不平等

刑罰の不平等の是正に関しては、根本的な問題がある。 原則として、刑罰の対象となる行為は社会の福祉に悪影響を与える行為に限られる。対象の行為を勝手に増やしたり減らしたりしてはいけない。そして、刑罰を受ける人は、その行為を犯した人に限られる。これも、勝手に増やしたり減らしたりしてはいけない。つまり、不平等を是正しようとしたら、それは刑事裁判等には深刻な問題があることを前提とする。起訴したり有罪判決を下したりする行為に差別があるか、刑法には誤りがあるか、ということだ。これほど深い問題があるとは認めたくないだろう。 しかし、男女平等を理念としたら、そう考えなければならない。男女は平等であれば、刑事司法制度には問題は無い限り、受刑者数には格差は発生しないからだ。...

男女平等

日本では、男女平等には大きな問題があるのは周知の通りだ。令和3年に、女性の平均賃金は男性の75.2%になっていたそうだし、国会議員の女性の割合は、令和4年には9.7%だったそうだ。 しかし、それだけではない。平均寿命は、令和2年には男性は81.56年、女性は87.71年で、令和元年に受刑者のうち、男性は90%で、女性は10%だったそうだ。 国会議員は極めて少数なので、それを除こう。賃金で、男性は100であれば、女性は75である。寿命で、女性は100でれば、男性は93だ。そして、自由で、女性は100であれば、男性は11だ。生命、自由、収入はそれぞれ重要だから、単純に計算すれば、日本社会全体で、男性は204で、女性は275である。 つまり、男性は不利だ。...

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