計画の見直し

お正月の祭祀は歳神様を迎える儀式から始まったと言われるが、この歳神様は穀物の神であるという。来る年の豊穣を祈る意味とともに去る年の収穫の感謝を表す気持ちも入っている。農業離れの社会で、祭祀に意味を込ませるために、視野を広げなければならなかろう。

人生の計画を対象とするのは前述の提案であるが、まずその内容を考えたい。祭祀の形を考える前に、目的をはっきりしなければならないからである。

まず、省みる側面がある。これで三つを区別する。成功になった活動を指摘すること、上手くいかなかったり、思う通りならなかったりした活動を確認すること、そして目的自体の再評価である。別途でも述べたが、惟神の道は原則的に肯定的であるので、去る年に上手く行ったことを意識するのは重要である。もちろん、感謝の気持ちとつながるが、計画を考えれば、問題を無視しながら前進するところを推せば、問題が発生するのは決まっているが、計画が進む。一方、前進するところを無視しながら問題と取り組めば、進まない。均衡は重要であるが、上手く行っているところは優先されるべきであるので、先にそれを指摘する。

そして、問題になったところを指摘する。何が問題になったかも考える。努力不足の場合もあるが、方法は適切ではない場合もある。妥当な対策は大きく違うので、正しく把握するのは重要である。

一旦省みる側面から将来に目を向けたら、この反省を踏まえて来る年のためのやり方を磨く。原則として、成功になった行為を続けるだろう。上手くいかなかったことを考えて、努力不足の場合、さらに頑張る一方、方法は不適切であれば完全に諦める。上手くいかなかった理由はわからない場合、原則としてその行為をやめて、別な方法を試すべきだろう。勿論、常時にこのような磨きを行うべきだが、特別に活動を中止して、やり方を考えるのはお正月になる。

しかし、さらに重要なことがある。それは、目的自体の再評価である。目的に向かって如何に巧みに進んでも、目的は間違っていれば、いい結果になる可能性はほぼ無い。そして、目的の自分の人生との相性が変わっていく。昨年良かった目標は、今年適切ではなくなったこともある。目的について毎日考えるべきでは無い。そうすれば、行動が滞るので何の目的にも近づかない。これこそ、お正月の役割となる。

これは簡単な行為ではないのである。正直に自分の選んだ目的を見つめて、自分にとって、家庭にとって、社会にとって、世界にとって、適切であるかどうかを考えるのはかなりの作業である。苦労を止める言い訳を探す恐れがあるとは思いがちだが、実は逆の問題の方が深刻なのではないかと私は思う。長い間力を注いだ計画を捨てることは物凄く難しい。だから、祭祀でその作業をやり易くできれば良いと私は思う。

要するに、お正月の祭祀で、正しい目標に向かって努力しているかどうか、そして何が上手く行っているかを確認する。その作業自体は祭祀にはならないが、祭祀がそのような作業を支えるべきであると思う。

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  • 小5が数学検定1級合格 大学レベル、最年少記録

    公益財団法人「日本数学検定協会」(東京)は15日、今年10月に実施した実用数学技能検定で、東京都世田谷区の小学5年、高橋洋翔君(11)が、大学程度・一般レベルとされる1級に合格したと発表した。これまで中2(13)だった最年少の合格記録を塗り替えた。

    協会によると、高橋君は5歳から数学検定への合格を目標に学習を始め、2014年に小1(7)で高2程度の2級に、15年には小2(同)で高3程度の準1級に、それぞれ最年少で合格している。

    高橋君は数学者になるのが夢といい「これからもその先にある数学を学んで、新しい定理や予想を打ち立てたい」とコメントしている。

    1級は記述式で、多変数関数などの解析分野、アルゴリズムの基礎など幅広い分野から出題される。今回の合格率はわずか9.4%だった。

    検定は1992年に始まり、幼児向けを含め15段階の級がある。
    https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37778240V11C18A1CR0000/

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