回数の設定

適切な回数を考えるために、まず予想の確率を考えなければならない。これは非常に難しい。

勿論、神様が存在しない場合、予想する確率は5割だから、5割と区別できるような回数は必要である。しかし、神が存在する場合の確率を予想するのは容易ではない。

まず、神様には米が欲しい場合も飯が欲しい場合もあるだろう。そして、御神籤を完璧に操れない可能性もある。説得力のある確率を出すことはできないだろう。ただし、5割から著しく異ならないことは言える。なぜかというと、人が著しい差異に気づくからである。著しい差異があったら、既に報告されたはずである。だから、5割に近い水準を選ぶべきである。

計算できるために、6割にする。結果として、これはかなり大きな差を生み出すが、直ぐに気づくほどではない。

これで、50回すれば、本当は6割は「飯」であれば、30回以上「飯」が出る確率は45%ぐらいだそうだ。(この統計を無料でネット上で計算できるサイトは多い。)一方、本当に5割でれば、30回以上の確率は10%程度である。20分の1基準を守れば、まだ足りない。80回で48回以上が出る確率は、5割で20分の1を下回る。

一方、本当に6割であれば、48回の確率は55%になる。つまり、80回して、20分の1の基準と比べたら、6割の効果を見逃す確率は45%である。見逃す確率を20分の1に抑えるために、100回で51回以上を基準としなければならない。しかし、本当の確率は5割であれば、100回で51回以上が見える確率は46%。20分の1の基準から程遠い。

では、200回とすれば、どうだろう?5割と違うことを確信するために113回以上は必要である。それは、6割の場合、88%の確率で現れる。見逃す確率はまだ12%。それはまだ高いだろう。

300回とすれば、5割で20分の1の基準で違う回数は165回だが、6割でそれを上回る確率は97%になる。

つまり、回数を300回とすれば、20分の1基準で6割の現実を見逃す確率が20分の1を下回る。

しかし、これは事前に「飯の方が多い」と決める場合に限る。どちらが高くなるかはわからない場合、「飯」が135回以下でる場合も含めなければならない。それは「米」が165回以上出ることに当たるからだ。

その場合、全部で400回して、いづれかが220回以上出る場合、5割の場合の確率が20分の1を下回るし、6割の場合の見逃す確率も20分の1を下回る。

ところで、これで6割と5割との違いに直ぐに気づかない理由が見えるだろう。400回しないと、違いを見逃す確率はかなり高い。そして、400回することは少ないし、記録しないと人間が正しく覚えることはない。

これで、基準は一応決まっている。実験を400回繰り返すが、片方が220回以上出れば、結果があると見なす。もし、5割で中間結果を得る確率が1000分の1を下回れば、そして回数は50回を上回ったら、実験を早めに取りやめる。(具体的に言えば、50回で片方が37回以上出れば、もう結果を得たこととする。100回で67回以上もそうだ。他の基準を50回ごとに後で計算する。)

回数を見れば、神棚を朝夕2回拝礼して、両方の場合供物の占いをした方が良い。そうしないと、実験が1年間以上かかってしまう。

それで、結果が出たら、どういう意味なのだろうか。

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