7月 2025

財政

財政

先週の参議院選挙で消費税減税や廃止などが取り上げられていた。他の増税は不要で、ただ国債で賄うことでいいと主張した政党もいた。その甘い話は理に敵わないと何となく思う人は少なくないだろう。そう簡単にできるはずはない、と。 私もそう思うが、赤字はダメだという単純な話ではない。 まずは、「お金」は国家の財政とそもそも関係しない。それは、国家はお金を作ることはできるからだ。同じように、「法律」は国家を長く縛らない。法律を変えることはできるからだ。一般住民は、法律に従わないと大変なことになるが、国家は法律を変えて、予定通り進むことができる。同じように、一般住民のお金がなくなると、大変だが、国のお金がなくなると、さらにお金を作ることはもできる。...

幸福の求め

哲学者の間によく知られている倫理観の基盤は、人間の尊厳以外、大多数の人の大いなる幸福を確保する理念である。この二つが根本的に違う。尊厳は、人間を一人ひとりで考えて、個人を重視する。幸福の追求は、多数の人間を合わせて合計の幸福を重視する。哲学者によって調整されるのは当然だが、大別したら上記の通りだ。 人間の尊厳を基盤とすれば、すぐに制御しない理念を見出せる。幸福追求はそれほど簡単ではないが、19世紀のミルからそう論じてきたので、ゼロから作り上げる必要はない。 基本になるのは、幸福の複雑性である。幸福になるのは、ただ食べて、寝て、楽しむことは不十分だ。達成感も自主感も必要である。これは、心理学の研究で検証されている。そして、幸福の取得を援助することはできるものの、強引に押し付けることはできない。...

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